藤野34号だたら (2022.05.22)


参加者:松嶋、山崎、川之上、内藤、鈴木、稲川、朝吹、中野

結果から言えば、大成功! お天気が心配だったが、昼には快晴。炉は前月11日に造ってあり、よく乾いていました。

今回は川之上さんの指導で火打ち金で火種を作り、着火(9時)。

問題だったのはこのところ使っている富山県の浜黒崎産の砂鉄に砂分が多くて歩留まりが悪すぎるので、今回は磁選することにしていた。前回の炉作りの時に砂鉄をかなりの量を洗っていたが、実際に磁選してみると予想以上に砂が多い。これには驚く。最低でも25kgは使いたいと考えていたが、これでは足りない。慌てて追加で洗い、いろいろな方法で乾燥、そして磁選。

並行して磁選。砂鉄の純度を上げる。

 

砂鉄の乾燥は太陽頼みで乾燥するしかないのか。
すると松嶋さんがアルミの鍋でたたらの炉にかざして熱し始めた。これは効果的。
次に山崎さんが砂鉄乾燥の道具を作ろうと穴の空いたバケツを持ち出した。まわりが心配したのはアルミも薄い鍋ではすぐに穴が空いてしまうのではないかということ。
しかしさとみさんは溶接を仕事にしているので「アルミは660゚までだいじょうぶ。」と。さすが!

さらに川之上さんが「コーヒー豆を焙煎している経験から、200゜にもなっていない」と言う。
何もないたたら場でおかしな光景だ。ボロボロの材料で何とかする! これぞ黒鉄会!

炉は2時間半乾燥だけさせた。その後、砂鉄を投入。
また、今回は炭は3cm角より大きいと砂鉄が下りる速度が速すぎてダメだと朝吹が2日前に夢を見た。朝、起きてもなるほどと納得してみんなに気を付けてもらった。
砂鉄の乾燥にみんながアタフタして、誰かが見たら「何と準備の悪い奴らだ」とバカにされること間違いなし。

今日は丁寧に炭切。

 

でも、不思議なことに砂鉄の落ち方は順調すぎて恐いくらい。
ノロ出しは2回だけ。操業羽口に切り替えた後に、いつもなら炉底が上がってしまいさらに上の羽口に切り替えるのが普通だったが、今回はそれも無し。

ノロだし。

 

炉を解体したら、ッができているか、あるいはノロだけだったりと、みんなかなりドキドキ。何とか30kg投入。

いよいよ解体。驚くことに窯土を喰っていない。こんなにきれいに窯土が残っていたことは未だにない。初めてのこと。煉瓦の再利用度が高いぞ!

そして結果は7.3kgのッができた。ノロがかんではいるものの、浜黒の砂鉄では最高の結果だ。

きれいに炉の解体。

 

これまでは、砂分が多すぎて、ノロができすぎることがよくなかったのか。
理由を朝吹なりにいろいろ考えた。ヒッタイトの時代から製鉄の時にシリカを使っていたことが粘土板文書に書かれていると考えられている。

根拠のないことをあれこれ考えたが、真知子ちゃんの一言。
「鉄分が少ないとせっかく鉄ができてもノロが多すぎると手をつなぐ鉄が遠すぎてまとまらないのじゃないですか。」

ははぁ〜、反論の余地無し!

とにかく、みんな疲れていたが、とても爽やかに作業を終えた。
満足、満足。

次はもっと形の良くノロを噛んでいないッを作りたいな!!

 

形は悪いが、、、大収穫。

 


 

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